コレクションの背景
1994年、アーティストであり、前カランダッシュスペインの代理店でもあったラウレント
ブルアット氏(Laurent Bruat)は持徴のあるエキゾチックな
デザインと多彩色モザイク模様に代表されるモダニズム芸術の代表格アントニオ・ガウデイに感化を受け「ラ モデルニスタ」の原案を生み出しました。
現在、ブルアット氏はバルセロナを拠点に創作活動を続け、13世紀、ゴティコ区域にて発達したゴシック建築様式に再び強い感銘を受け、2002年
「ラゴティカ」を市場へと再発信いたしました。
ゴシックとは、尖塔アーチ、郡生した支柱、ステンドグラスの薔薇窓などが特徴の12世紀から16世紀のヨーロッパ各地で栄えた芸術・建築様式です。
後期には、モダニズムとゴシックが融合した様式へと移行を遂げていきました。1140年、フランスのセント・デニス修道院修復作業が開始され、これが歴史的には初のゴシック様式誕生とみなされています。この度、2002年バーゼルワールドウォッチ&ジュエリーフェアーにて発表となった「ラ ゴティカ」は、
この歴史的なゴシック様式の誕生に敬意を表し、限定本数を1140本といたしております。
「ラゴティカ」は精密な設計のもと、高い製作接術が要され、約2年の年月を経て誕生いたしました。製作者は、「ラ モデルニスタ」製作に携わった
ブルアット氏とバルセロナ クニル
オルフェプレス出身の銀細工職人ミグエル クニル氏(MiguelCunill)です。
ボディの模様
ボディの模様は、ゴシック様式の窓装飾によく見られるフランス王家のイチハツ模様「fleurs-de-lis」とバラ模様となっています。
加工技術
エナメル職人は六角形のボディに2面ずつ丁寧に細工を施していきます。エナメルパウダーを模様の外枠に一色づつ丹念に刷毛で落とし込んでいきます。
例えば、一番初めに、最も溶けにくいブルーのグラデーションから始めます。第1ステップとして、エナメルパウダーを700℃で焼き付け、次はさらに高い温度で焼付けを行い、この温度差の作業の繰り返しによって、極上で透明感のある光沢を創り出していきます。同様の段階を踏み、ホワイト、グリーン、
ローズブラウン、イエローのエナメル加工を施していきます。1面・2面の加工が終了した時点で、3面・4面、そして5面・6面へと進んでいきます。
エナメル加工のみの作業で、5色を2度ずつ塗り付けをし、それぞれの色によって溶解点が異なる為、10回の焼き付けを行います。六角形のボディは
2面ずつエナメル加工が可能な為、10回焼き付け×3回で、結果として、1本のペンを仕上げるのに30回もの焼付け作業が行われます。